Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
内田 俊介; 唐澤 英年; 木野 千晶*; Pellegrini, M.*; 内藤 正則*; 逢坂 正彦
Nuclear Engineering and Design, 380, p.111256_1 - 111256_19, 2021/08
被引用回数:6 パーセンタイル:70.8(Nuclear Science & Technology)福島第一原子力発電所の廃炉措置の安全な遂行に当たっては、プラント全体にわたる燃料デブリのみでなく核分裂生成物(FP)の長期的な分布を把握することが必須である。廃炉作業は、飛散したFPによる過酷な環境下でプラントから燃料デブリを取り出し、それらを回収核原料物質あるいは最終廃棄体として安全に保管することにより収束する。事故発生後廃炉の収束までの長期間にわたるプラント内でのFP分布を求めるために、短/中/長期FP挙動解析手法を開発した。本解析手法は、プラントで測定されたデータを用いて修正され、それを踏まえて更新されたデータに基づき妥当性確認されるものである。精度が改善された評価手法は、廃炉措置の各段階におけるFP分布の評価に適用可能である。
内田 俊介; Pellegrini, M.*; 内藤 正則*
Nuclear Engineering and Design, 380, p.111303_1 - 111303_11, 2021/08
被引用回数:1 パーセンタイル:15.7(Nuclear Science & Technology)福島第一原子力発電所(1F)の事故進展解析と同時に廃炉計画立案のためには、プラント全体にわたるFP分布の定量化が必須で、このために多期間FP挙動解析手法を開発している。この解析手法の妥当性は、プラントで測定されたデータに基づいて立証する必要がある。この妥当性立証の有効な手法のひとつがCAMSでの線量率測定データの適用である。しかし、FPの分布(kg, Bq)と線量率(Sv/h)という特性、単位次元の異なるデータを比較するためには、両者を適切につなぐ手段が必要となる。線量率解析が可能な、迅速で、取り扱いが容易で、かつトレーサブルな手法として、多くの線源位置、多核種に関しての線量率換算係数を求めた。この線量率換算係数を用いると、多期間FP挙動解析手法で求めたFP分布から容易に線量率が算出可能である。
唐澤 英年*; 内田 俊介*; 木野 千晶*; 内藤 正則*; 逢坂 正彦
no journal, ,
SA解析コードで評価した原子炉内のFP分布から、燃料デブリ取出し時の被ばくリスクに影響する核種を選定し、その存在量と放射能を評価した。
木野 千晶*; 唐澤 英年*; 内田 俊介*; 内藤 正則*; 逢坂 正彦
no journal, ,
事故シナリオの観点から、福島第一原子力発電所炉内における放射性核種分布に関して現象論的に評価した。本評価より、セパレータへのセシウムの化学吸着、RCWへの中・低揮発性FPの侵入などを指摘した。
内田 俊介; 逢坂 正彦; 唐澤 英年; 木野 千晶*
no journal, ,
S/CおよびD/W主要部位に存在する主要核種からCAMS位置での線量率を求めるための線量率変換係数を求めた。この変換係数を用いた逆解析により、福島第一原子力発電所各号機のS/C水中のCs量を求めた。この解析により、以下の点が明らかにされた。(1)1号機ではS/CへのCsの移行率が3号機の2倍強と大である。(2)1号機では事故後S/C気相部壁面への移行が顕著で、長時間かけて水相に移行するが、3号機では気相部への移行は観測されない。上記(1)については、Csの化学形態の差異によるものと推定するが、(2)の気相への移行率の差異についてはまだ原因は同定できていない。
内田 俊介; 逢坂 正彦; 唐澤 英年; 木野 千晶*
no journal, ,
先に報告した線量率変換係数(副題7)を用いた逆解析により、福島第一原子力発電所1-3号機サプレッションチェンバー(S/C)及びドライウェル(D/W)下部におけるCs量を求めた。シビアアクシデント(SA)解析コードによる順解析の結果と比較し、以下の点を明らかにした。(1)1号機ではA, B両系統でD/W CAMSの線量率測定値に差異が見られたが、washing-out効果の偏在化を仮定することにより、すべての号機で逆解析を行うことができた。(2)1号機ではD/W下部及びS/CのCs量の逆解析と順解析の結果に差異は見られなかった。(3)2, 3号機では、逆解析によるD/W下部のCs量は順解析による値を1桁以上上回った。(4)燃料デブリ取出し等の際に原子炉格納容器内における核分裂生成物の分布評価へのSA解析コードの適用には十分な配慮が必要と考える。
奥村 啓介
no journal, ,
日本原子力研究開発機構では、過去の内部調査で得られた時間的にも空間的にも断片的な情報を活用し、現在または将来における福島第一原子力発電所格納容器内の連続的な線量率分布を予測する手法の開発を進めてきた。一方、2021年5月に実施された2号機原子炉ウエル調査では、事前の予測結果に照らし、予想外に低い線量率が確認された。また、同年12月には2号機オペフロ穿孔調査が実施され、原子力規制庁によるシールドプラグ高濃度汚染の予測結果とは整合しない結果が得られた。これらを踏まえ、今後のFP挙動を中心とする事故進展解析の課題と期待を述べる。